映画 「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
画像: 映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」公式Xより参照
原作 ・・・七月隆文
監督 ・・・三木孝浩
脚本 ・・・吉田智子
キャスト
南山高寿 ・・・福士蒼汰
福寿愛美 ・・・小松奈々
この作品は、2016年12月17日に公開された、小説「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の実写映画です。
― たった30日恋するためにぼくたちは出会った。－
切なくて美しいラブストーリーとなっている本作は小説をもとに「僕等がいた」「アオハライド」など数々の青春ラブストーリーを手がけてきた三木孝浩監督の奇跡のラブストーリーです。
あらすじ
京都の美大に通う高寿は、いつもの通学電車で唐突に恋をしてしまった。朝のラッシュの車内で「一目惚れ」をした愛美に勇気を振り絞って声を掛ける。始まる二人の幸せな時間は彼女の抱えた秘密を知って急速に変化していく。
京都を舞台に、二十歳の二人の奇跡の30日。
感想
この作品は、青春ラブストーリーの巨匠三孝浩監督が手掛ける、時空を超えた奇跡の愛の物語。愛美を演じる小松奈々さんの美しさを余すことなく伝えられています。福士蒼汰さん演じる高寿の心の葛藤も、何よりラストのシーンは涙がグッとこみ上げるような切なさと清々しさを感じました。京都の街並みも素敵でいつか聖地巡礼したいと思います。私は元々原作小説の大ファンで何度も何度もブックカバーが擦り切れるほど読み返している作品でした。その実写版があるなんて、なんて幸せなんでしょう！高寿を福士蒼汰さんが演じられているのも最高です。最初の初々しさから、終盤にかけての成長の表現はさすがで、小松奈々さん演じる愛美は本当に一途で、可愛らしいのに、この運命をしっかり辿っていく強さが素敵でした。出会った日、高寿の「また会える？」という言葉に泣いてしまう愛美。その意味を知って涙が出ないわけがありません。また小説を読み返し、また映画を観て、何度触れてもこの作品は美しいと思いました。
おわりに
本が好きな私は、なぜか実写化されていると嬉しくなってしまう質で、読んだら実写映画も観てみたくなって、また物語を読み返して俳優さんをイメージしたり情景を思い描いたりします。実写映画には賛否両論あるものが多く、私も「これは実写化しない方が…」と思う事もしばしばありますが、自分の理想とかけ離れていたとしても、それは映像という作品であって、別物として楽しむことができるし、原作を読み返したときにこの景色は映像だとこうなるのか、と発見できたり。人それぞれの楽しみ方があると思いますので、私は実写化も大好きです。この「ぼく明日」は、映像化でさらに美しく思い描けた作品の一つだと思っています。（小松奈々さんと福士蒼汰さんのコンビが良かった！ｗ）
この作品の原作小説「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」のレビューも書いています。是非併せてご覧いただけたら嬉しいです。
